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Last updated Nov/20/2004

SF大会ってどんなイベント?

HAMACON 2
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? SF大会ってどんなイベント?

 『SF大会』は、このHAMACON2で44回を数える歴史の長いイベントですが、みなさん、『SF大会』についてどんなイメージを持っていますか? たぶん、『コミケット』=“同人誌即売会”といった明確なイメージは思い浮かばないのではないでしょうか?

 ちょっと、『SF大会』でやっていることを列挙してみましょう。まず、“同人誌即売会”をやっています。SFやファンタジーの小説・マンガ・アニメ等、メディアを問わず特定の作品やそれらのクリエイターについて、ファン同士、あるいはクリエイターを交えて語り合う、“研究発表”や“パネルディスカッション(討論会)”も盛んに行われています。その他、アニメやゲームの“新作発表会”、自主製作のアニメや特撮作品の“上映会”、宇宙開発やロボットといったSFに近い科学技術についての専門家による“講演”、創作講座などの“ワークショップ”もあります。コンサートやライヴ、コスプレコンテストは“ステージ企画”、“模擬店”と言っていい企画もあれば、プロのクリエイターが語る業界裏話は、さしずめ“ゲリラ企画”でしょうか。

 こうして内容を説明した後なら、『SF大会』を一言で言い表すこともできますね。はい、“文化祭”です。もちろん、この文化祭のテーマは《SF》ですが、この《SF》という言葉、ちょっと広く意味をとるだけで《ファンタジー》が含まれますし、とても柔軟なテーマです。実際、SF&ファンタジー的な部分がまったくない小説やマンガやアニメや特撮やゲームって、そんなに多くないと思いませんか? 具体的にどんな企画が実施されるのかは、決まったものから順次、ホームページ等(事前に参加申込をしていただいた方には【プログレスレポート】という情報ペーパーを発行します)でお知らせしていきますので、《そういうもの》、と気楽に考えていただければと思います。

 なにはともあれ、“お祭り”です。そういうイベントの性格もあって、『SF大会』には、一つ、とても誇れることがあります。過去40年以上に渡って、プロとアマチュア、あるいはクリエイターとファンが、垣根を取り払って、一緒に“祭り”を楽しみ、また盛り上げてきたのです。まあ、最初からプロだった人間や、SFファンではないクリエイターというのも考えにくいので、これだけ歴史があれば(なにしろ44年です)ある意味当然の帰結なのかもしれませんが、ファンにとって、これほどうれしいイベントは少ないのではないかと思います(プロの方にとっても、いろんな意味で貴重なイベントだとは思いますが)。

 まだ『SF大会』に参加したことがない方も、すでに常連という方も、プロの方もファンの方も、みなさんの参加をお待ちしておりますので、一緒に“祭り”を楽しみましょう!

♪ HAMACON2の特色

 日本SF大会は、毎年各地のSFファンが主体となって開催されるため、各々テーマが違うのはもちろん、内容も毎年ずいぶん独自色が出ます。会場によっては宿泊前提の合宿イベントになることもよくあります。ここ5年では、栃木、島根、千葉で開催された大会がそうでした。逆に、HAMACON2と同じ昼間のみの企画でイベントが構成されたのが、岐阜と、2000年に神奈川で開催された大会です。これを大別してリゾート型と都市型と呼びますが、リゾート型は宿泊前提のため参加費が高めになることから、SF大会常連の方中心の大会になりがちで、そのため逆に都市型は、参加費の安い、新しい参加者を迎えやすい大会になることを求められます。

 HAMACON2では、この理想を追求します。なにしろ、久しぶりに首都圏で開催される大会です。まずはアクセス良好。次に懸念の参加費ですが、都市型大会のメリットに加えて、一日参加のシステムも導入し、中高生なら最低3,000円、社会人でも最低8,000円で参加できるようにしました。そして告知にも力を入れます。その一環として、オープニングアニメを公募し、このチラシの表紙にもなっているいのまたむつみさんのイラストを使ったポスターを各地に配ります。

 また、これを実現するため、HAMACON2では、ゲスト・オブ・オナー(Guests of Honour)制をとっています。つまり、大会の顔になっていただく何人か(名誉職みたいなものですね)の方を除いて、プロのみなさんにも、参加費をご負担していただいているわけです。これまでプロのみなさんにはいろいろな形で、大会にご協力いただいているわけですが、これで本当にプロとアマチュアの垣根が取り払われるという意味で、これもSF大会の一つの理想の形を追求するというHAMACON2の姿勢の一端とご理解下さい。なお、垣根がなくなる=無礼講ではありませんから、ファンの方は逆に、クリエイターの方も祭りを楽しみに来ている、ということに留意して下さい。

 最後に、新しい参加者にも楽しみやすい大会にするため、HAMACON2は、言葉のイメージとしては、SF大会というよりも、SF&ファンタジー大会を目指しています。SF大会は、本来、それぐらい懐が広いはずです。《ヴェルヌが見た夢》というテーマを掲げているのも、そのためです。SFの、ファンタジーの、冒険小説の祖であるジュール・ヴェルヌが見た夢に、垣根はありません。SF大会常連の方も、新しい参加者の方も、没後100年にあたる2005年、偉大な先達を、一緒に“祭り”ましょう!

第44回日本SF大会HAMACON2実行委員長
半澤三智丸


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