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FromChair 実行委員長挨拶
半澤三智丸
早いもので、私がSF関係のイベントに参加するようになってもう20年になります。初めて“日本SF大会”にスタッフとして参加した「DAINA☆CON・EX」からでも15年。それ以来、様々な方にお世話になりました。そのおかげでもあって、現在はSF&ファンタジー、あるいはライトノベルと呼ばれるジャンルの小説編集を生業にしております。
これも、“日本SF大会”をはじめとするSFファンが集まるイベントには『プロの方とアマチュアの間の垣根が低い』『年長者は若い連中の面倒をみる』といった、よい慣習があったが故のことでしょう。近年改めて己が幸運を噛みしめています。
そして『これまでお世話になった方々へのご恩返し』、『今度は自分が年長者として若い世代に対して何かしなくては』との思いから、今回“日本SF大会”の実行委員長を拝命させていただきました。
「HAMACON2」では、従来のSF大会で慣例となっていた『プロの方は全てゲストとして無料でご招待する』というシステムを変更します。大会の顔として名誉職を担っていただく何人かの方を除いて、プロの方にもアマチュアの参加者と同様に参加費をお支払いいただくという、“ワールドコン”でも採用されている“ゲスト・オブ・オナー制”を採ります。これは、『プロの方とアマチュアの間の垣根が低い』という点についてつきつめて考えた結果、『プロの方とアマチュアを区別しない』というのが一つの理想であろうという結論に達したからです。また、『年長者は若い連中の面倒をみる』という点についてやはりつきつめて考えた結果、『若い世代の参加費をできるだけ安くする』『若い世代向けの企画を充実させる』という二つをクリアする必要があるという結論に達したからでもあります。
一見、『お世話になった方々へのご恩返し』という目的に反しているように見えるかもしれませんが、『今度は自分が年長者として若い世代に対して何かしなくては』という、次代につなぐ目的を優先することは、最大の恩返しになると考えてのことです。
首都圏開催の都市型(昼間企画型)大会というメリットを最大限活かして、『若い世代の参加費をできるだけ安くする』という目標はクリアできました。
『若い世代に広くイベントの告知をする』ことも重要です。これも、境界領域の方を“ゲスト・オブ・オナー”にする、“オープニングアニメコンテスト”を実施する、といった幾つかの手法が、効を奏しつつあります。あとは、『若い世代向けの企画を充実させる』だけです。
もちろん、すべての企画を若い世代向けにするわけではありません。“ヴェルヌが見た夢”というテーマを掲げているのは、2005年がヴェルヌの没後100年だからという以上に、全ての世代に共通の話題が提供できればと考えてのことです。
「HAMACON2」は、 全ての世代にとって楽しめる大会を目指しています。御期待下さい。
第44回日本SF大会
HAMACON2実行委員長
半澤三智丸
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