======================================================================== 【画  題】『世界の中心で命を愛した女性』〜エアリス(『FFZ』)〜 【登 録 名】 k_bm9802.psd( 1,874,800 bytes )(オリジナル) k_bm9802.jpg( 101,754 bytes )(HP用) k_bm9802.gif( 5,137 bytes )(HPイメージ用) 【制作者名】 蟹玉GO! 【制作月日】 一応の制作終了日−1998/02/28−(原画は1998/01/12・ペン同日) 【カテゴリ】 Graphic/DATA 【前提条件】 フルカラー環境 ------------- 【描画環境】 AT互換機(本体) Pentium(r)/RAM(64.0MB)/166MHz Matrox MGA Millennium PowerDesk(グラフィックアクセラレーター) 1.00GB(内臓HD) 1.00GB(外付けHD) 1.26GB(外付けHD) MATUSHITA PD-1 LF-1000(PD) Microsoft Windows 95(4.00.950)(アプリケーションソフト) PhotoShop 4.0J(描画ソフト) WACOM UD/UD-0608-R,V1.4-4(タブレット) NANAO FlexScan 77F 21型(モニター) 【転載条件】 付属 DOC/TXTに記載。 【動作環境】 PSD/JPG形式データの閲覧が可能な環境 ======================================================================== 【タイトル】------------------------------------------------------------ 『世界の中心で命を愛した女性』〜エアリス(『FFZ』)〜 誰もが気付くので、殊更に言うべき事ではないが、とりあえず書く。 『世界の中心で愛を叫んだ獣』 『この世の果て恋を唄う少女 YU-NO』 これらから頂いた。 まあ、どこにでもありそうなタイトル。 彼女と「命」は切っても切れないと思う。 【テーマ】-------------------------------------------------------------- 鏡花さん用びっくり年賀として、宝条の次に贈ろうとしたのがそもそもの発端。 でも結局描けずに、今頃描いている。 それにしたって、いつ描き上がるか…。 エアリスに対して、私は多くを語る事が出来ない。 なぜなら、私は彼女と旅をしていないからだ。 彼女が死んだ時、私には「ストックキャラの死にイベント」としか認識していな かった。正直な話。 人の「死」に対して、これほど軽く扱ってきたゲームメーカーはいなかったから だ。 「スクウェアだから」後できっと生き返る。 そう思って、「またいつもの手か…」とうんざりしていたのだ。 人の感情「喜」「怒」「哀」のうち、一番表現しやすいのは「喜」よりも「怒」 よりも「哀」である。 「喜」も「怒」も、人それぞれ多種多様な「喜」があり「怒」があるために、表 現がひどく難しい。 ところが、「哀」に関しては誰もが共通とする一つのファクターが存在するのだ。 すなわち、「愛しい者、心通わせた者」の「死」だ。 「FF」が当たらなければ後の無かったスクウェアにとって、それを一つの見せ 場として持ってくるその選択は、決して間違ってはいないと思う。 ただ安直すぎた。 簡単に表現しうるからこそ、もっとデリケートに、細心の注意を払って表現しな ければならなかったのだ。 「FF2」では、「自己犠牲」の大安売りだった。 それは「3〜6」でも変わらない。 人は「大儀のために」「愛する者のために」「仲間のために」実に気前良く命を 投げ出す。 そして、大方のキャラクターは後であっさりと生き返るのだ。 そこには、命の尊さも、命の重みも、命の尊厳も、何も無い。 ただのパーツとしてのキャラクター演技だけがあった。 (今更こんな話をしなくても、大抵の人はそれにとっくの昔に気付いている) エアリスも、その延長でしかないと思ったのだ。 その時の私は。 ところがある日、『リユニオントラックス』の「エアリスのテーマ」を聞いてい たら、突然涙が出た。 訳がわからなかったよ。最初。自分でもね。 エアリスは俺の中では「聖母」だ。 多分、ずっとね。 その想いがこういう絵を描かせたんだと思う。 【制作記】-------------------------------------------------------------- B5のノートパッドに描いたものを、72dpiで100%で取り込んだもの。 かわいくね〜…。 今見ると、すっげーかわいくねー…。 パタリロかと思ったぜ(-_-;)。 今回は比較的あっさりと塗って、フィルタでちょっといじっていこうと思った。 そのために影は一段に留め、反射光を表現するのみにしている。 以下はその最終的なレイヤー構成。 01.サイン(通常) 02.キラメキ(スクリーン) 03.線画ぼかし(乗算)不透明度50% 04.線画(通常) 部分的に色トレス化。「透明部分の保護」をオンにしながらそのまま塗 ればおっけー。 その他は黒のまま。 05.ハイライトオーバーレイ(オーバーレイ) ハイライトをコピーして、緑色に変換して、オーバーレイで重ねる事で 緑色の光の照り返しを表現。 06.ハイライト(通常) 07.描画面ソフトライト(ソフトライト) 「ハイライトオーバーレイ」と同じく、描画面をコピーして緑色に変換 後、ソフトライトで重ねる事で緑色の光の照り返しを表現した。 08.シャドウ(通常) 09.描画面(通常) 10.輪郭ぼかし(スクリーン) 体の周りをぼんやりと包むような光の表現に使用。 描画面をコピー後、緑に変換して、「フィルタ/ぼかし(ガウス10.0)」 をかけた。 11.背景(通常) 緑で、「フィルタ/描画(雲模様1)」をかけて、「フィルタ/描画(照 明効果)」をかけただけ。 12.マスク描画面(通常) とりあえずこれでコンプリートした。 【作成情報】------------------------------------------------------------ (オリジナル) 画像サイズ k_bm9802( 834W×1160H pixels) 画像形式 psd (HP用) 画像サイズ k_bm9802( 500W× 695H pixels) 画像形式 jpg (HPイメージ用) 画像サイズ k_bm9802( 100W× 100H pixels) 画像形式 gif 制作時間 コア時間−およそ12時間−(紙上作業は含めない) 期間が開き過ぎて、よく覚えていない。 使用画材(原画) MITSUBISHI uni0.3 M3-552★ rotring isograph0.20mm★ MAXON COMIC INK BLACK ゼブラGペン ゼブラ丸ペン カブラペン 【参考資料】------------------------------------------------------------ 『ファイナルファンタジーZ・ガイドブック』/株式会社デジキューブ 【BGM】-------------------------------------------------------------- 『ファイナルファンタジーZ/オリジナル・サウンドトラック』(DigiCube) 『ファイナルファンタジーZ/リユニオン・トラックス』(DigiCube) 『MR. LONELY』/玉置浩二(SONY RECORDS) この歌は、クラウドからエアリスへの言葉だと思って聞くと、涙が出そうになる。 一度お試しを。 【BGV】-------------------------------------------------------------- PS用ソフト『NIGHTMARE CREATURES』(ソニー・コンピュータエンタテイメント) 【関連ファイル】-------------------------------------------------------- ドキュメントファイル:k_bm9802.TXT 画像ファイル    :k_bm9802.psd(オリジナル) :k_bm9802.jpg(HP用) :k_bm9802.gif(HPイメージ用) 【出 展 先】(制作当時)-------------------------------------------------- 『かにたまHome Page』 (『まどか ぱ〜く!』内) 【転載等について】------------------------------------------------------ 転載時にファイルの内容を変更しないで下さい。 転載の際には、本ドキュメントが付随した形での転載を希望します。 (あくまで希望ですので、厳密に考える必要はありません) また、次の項目に1つでも該当するネットへの転載は、いかなる場合に置いても 許可する事は出来ません。 1)著作権が帰属されるネット 2)Q2なネット 3)ダウンロードに際し金銭がかかるネット 4)RBBSなネット(ゲートウェイで存在している場合も同じ) 5)その他、有料ネット 上記以外のネットへの転載は、事前に連絡があれば可能とします。 【著作権等について】---------------------------------------------------- オリジナルに関しては、『蟹玉GO!』こと、「KANITAMAGO(かにたま)」は著作 権は放棄していません。著作権は、あくまで作者個人に帰属するものとします。 また、版権ものに関しては、その作者・団体・企業に属するものであり、私的に 楽しむ以外には法律的に認められておりませんので、私個人も、指摘が有り次第、 アップしているネットワークメディアより撤去します。 ======================================================================== '98/02/28(土) BY 蟹玉GO!