実行委員長挨拶(Progress Report Vol.−1 1999.04)
Zero-CON実行委員長の木原です。
第39回日本SF大会(ゼロコン)に1年以上前からお申し込みをして頂き、ありがとうございます。
このように早い時期からゼロコンに期待を寄せて下さる方々に、所信表明演説(言葉が固いですね)というわけではございませんが、自分の求めていきたいSF大会についてお話したいと思います。
「SF大会」という言葉を耳にしたときに、参加者の皆様が期待するのは、どのようなものでしょうか。
「SF」という言葉は、メディアの発展と共にいろいろな手段で伝えられるようになり、一人一人の参加者が期待する「SF」が、必ずしも同じ「SF」では無くなって来ています。
しかしSF大会を「SF」という名前を背負って開く以上、SF大会に引き寄せられた、「SF」を求めて参加される皆様が、それぞれに期待する「SF」のあるSF大会を実現したい。
私を始め、大会スタッフはそう考えています。
何でもありの、そう一言で云うならば「SF満漢全席」です。
あっと驚くあの方や、いつも楽しいお話をするゲストの意外なお話など……。
いま、様々な方面の様々な方々に企画立案をお願いしています。
また実行委員会の中でも、いろいろな「SF」の話を用意していきたいと考えています。
もちろん参加者の皆様の自主企画も大歓迎です。
ぜひ実行委員会までアイディアをお寄せ下さい。
自分でやってみる企画も面白いものです。
企画をただ単に観るだけではなく、皆さまに新しい出会いを見つけて欲しいと考えています。
新しい仲間を見つけることや、いままで読んだことのなかった作品に触れることなどです。
「満漢全席」ですから色々な企画を揃えます。
全部見ることは出来ないと思いますが、「これはいったいなんだろう?」と積極的にいろいろな部屋や企画をぜひ覗いてください。
きっと今まで見たことも聞いたこともないようなSFにい会えると、確信しています。
大会側も「ここはどんなお話をしている部屋」か、「どんな企画が用意されているのか」を積極的に皆様に伝えていきたいと考えています。
「こんなことが知りたい」、また「どのような方法で知りたい」など、、皆様の考えをお聞かせくたさい。
そして新しい仲間との出会いのために、お茶会やパーティー等、参加者も作家も交えて、いろいろな方とお話できる場を用意していこうと準備しています。
大会で聞いたお話をするなり、好きな(嫌いな話をしてもつまらないので、前向きにいきましょう! 前向きに!)SFの話をするなり、同じSFを愛好する仲間として、楽しい時間を過ごして頂きたいと思います。
SF大会はお祭りです! 夏祭り、収穫際、メイボールダンス、雪祭り、etc.と同じお祭なのです。
「何かできるだけ馬鹿なことがしたい」と言うと「高い参加費を払っているのになんだ!」とお叱りを受けるかもしれません。
でも「横浜ベイスターズを愛好するSFファンで横浜球場に行く」とか大会の中でやっちゃってもいいのかなとか思ってます。
だって、スウェーデンのSF大会は「作家と親睦サッカー大会!」とか、みんなでやっちゃうんですよ。
我々もやりましょう。サッカーボールは少なくとも準備します。
最後になりましたが皆様にお願いしたいことが一つだけあります。
ご友人に「この筋のことが好きな方(ここで笑ってください)」がいましたら、大会にお誘いして頂きたいのです。
ゼロコン実行委員会も色々な手段で大会の良さを伝えていこうと努力しています。
ただ、自分も含めてそうだと思うのですが、一番の宣伝はやはり近くの知り合いのお誘い(脅迫?)です。
これが一番効果があります。誘った人間の半分は大会をほんとに楽しみのしてくれるようになります。
私が誘った実績ベースではそうでした。本当です。是非よろしくお願いいたします。
2000年の夏まで、まだ1年以上ありますが、ゼロコンの当日に皆様にお会いしてお話できることを楽しみにしております。
第39回日本SF大会実行委員長 木原浩貴
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