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どの日に突っ込む? 突っ込みの言葉



■ 2022年 先月 来月

5月31日

 こころが結ぶ「森と海」優しさと活気あふれる北の理想郷。
私が関白である


 この、転院先の病院はトイレが多いように感じる。年寄りが多い事もあるけれども、多くの者が車椅子だから移動が遅く、トイレも多くないといかんのだろう。
で、ここのトイレには決まりがある。鍵はかけず、その代わり「使用中」「あき」と書いてある札をひっくり返すのである。想像の通り、体が不自由な者が中で転倒とかされた場合、外からすぐ開けられないと困るからである。まぁ絶対に倒れない、事故らない自信があれば鍵をかけてもいいかも知れんが、何かあって中でナースコールならされると困る訳である。

 入院者専用の冷蔵庫もある。管理はナースやリハビリさんがやってくれるのだが、逆に誰かが管理してくれぬと、頭がアレな患者が人のを持って行く事があるのだという。困った話しではないか、

ナース「関白さんは自由に持って行っていいですよ

 うむ。さすがはナース達の信頼をがっちり握っておる関白である。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月30日

 一流のいなかづくり。
私が関白である


 半身が自由に動かない場合着替えはどうするか。それは、障害が出ておる側を先に通すのである。右なら右手を、左なら左手を、先に着て、脱ぐのである。覚えておくがよい。

 さて、どうも世の中には回復期の病院というのはそんなに病床数がないらしく、ここも増床工事中である。リハビリテーション病院だから退院予定も決まっておるし見通しが立てやすいからか入院待ちもおるようで、朝、退院した患者のベッドに、関白がリハビリに行って戻ってきたらもう次の患者が入っておったなど、大変な盛況である。何か医療の現場に問題が起きておらんか。蒲田エリアにおいてはリハビリテーション病院は確か2院。ひとつは間八沿い、もうひとつは全国大手の、JR沿いのもとパイオニアのビルに入った病院である。少ないのか多いのか分からん数字であるが、順番待ちが出ておる以上これでは足らぬのだろう。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月29日

 白鳥と砂金と笑顔がいっぱい やっぱりこれが関白 未来につなげよう!! ずっと住み続けたい町。
私が関白である


 この売店、規模は小さい。普通のコンビニラックの2つ程度に、アイスなどが入った冷蔵庫がある。あるものはカップラーメン類、ティッシュなどの、管理がいらない簡単なものばかりである。言った通りここは無人、会計は電子マネーで自動である。ただ、またカクと思うが必要なものが置いていない。また病院の売店ながら、カップラーメン類のように塩分が多そうなものが置かれているのはいいのだろうか。

もももの父「なんという事でありましょう! すぐに栄養のあるものをお送りするであります!

 うむ、待っておるぞよ。
他に、ドリンクのケース、場所が離れておるがパン、お菓子などが買える自販機、あと普通のジュース自販機がある。前の病院がローソンあり、軽食のある喫茶ありと利用者の事を考えた作りになっておるのとえらい違いである。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5発28日

 私たちが「創り・活かし・守り・育む」ふるさと 北方に立つ個性と調和の大地(ふるさと)。
私が関白である


 最新のももも情報である。

もももの父「関白、ももがこの夏に実習に向かう事となりまして、おそらく群馬の施設に行く事になるかと噂されております

 うむ、地元では話題になる事だろう。日本に幸せを振りまいて欲しいものである。
ももも、先日のテレビ出演以来、「あの子は誰?」と水面下で話題であるけれども、人気を定着させる事だろう。

 さて、新しい病院には売店がある。前の病院にはローソンがあったが、今度のはローソンの規模にも至らん小さな、無人の売店である。この売店について説明していこう。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月27日

 人と自然が共生するこころ豊かで地域が輝く住みよいまち。
私が関白である


 まだ本院にいた時の話しだが、血圧が180を越えると、ナースにパッチか何かを胸に貼られる。これで血圧が下がるとは不思議であるが、皮膚から摂取する薬剤なのだろう。舌で溶かす舌下錠みたいな、経口接種以外のものは色々あるのだな。

 さて、各病室は4人部屋である。
それぞれのベッド、テレビなどが付いたラックは大きくカーテンで囲まれている。部屋の入り口には名札が出ておるが、頭に緑色、または赤色の印が付いておる。これは何を示しておるのだろう。

リハビリさん「これは緊急時の移動難易度を表しております。緑は自力移動ができない者、赤はできないので、スタッフが抱えてでも移動させないといけない者、であります

 なるほど。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月26日

 いきいきとリズムあふれるまち 豊かな自然 元気で笑顔あふれる明日へ。
私が関白である


 ももも邸は何を送ってくれるのだろう。楽しみである。きっと、ゆみゆみ亭の行楽弁当かも知れん。

 さて、転院先病院の、一日の予定はどうなっておるか。
朝は6時起床である。これは本院より一時間早い。豆腐屋とかでないのにこの時間、起きても何もする事がない。その次は、6時台に、温タオルの配布、場合によって血圧測定、続いて8時に朝食。食事中に朝飲む薬を持ってくる。関白の場合8錠ほどである。
そうしたら、9時からリハビリが始まる。と言っても必ず9時からという事でもなく、日によっては午前中暇な日もある。そんな訳で午前中を過ごす。ちなみに風呂と体重測定の日はは決まっており、それぞれ火土、水である。
12時から昼食、13時より午後のリハビリ、16時で一日のリハビリ終了である。

 それで18時に夕食、そうなるとこれで一日が終わった感じになり、21時に消灯である。本院と起床、消灯時間は1時間早いのである。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月25日

 星空に夢とロマンを求めて。
私が関白である


もももの父「関白、遅くなりましたがこの度のこと、ももも邸から日頃お送りしておりましたカップラーメンにもその原因の一つがあったと思うもので有松。誠に申し訳ありませぬ!

 いや、そんな事もなかったと..

もももの父「いえ、そんなお心遣い、さすがは関白であります!

 とりあえずチャンポンめんや、ふくらのたらのこ缶詰で..

もももの父「いえ関白!、そんなものより最高級のものをお送りさせていただきます!

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月24日

 心と心をつなぐハートコミュニケーション。
私が関白である


 ここは「リハビリテーション病院」と名が付く通り、回復期の利用を目的とした病院で、通常の病院が急性期を対象としているのとは対象的である。要するに、回復期が長期にわたる場合の、ちょっと特殊な病院なのである。
例えば骨折なんかも回復期が長いが、一部のフロアは回復がえらい長期に渡る、療養病棟というものもあり、言ったら寝たきりみたいな患者のフロアもある。まぁ、他の病院とちょっと違うのである。外来も受けぬしな。

 関白のおるフロアは中央にナースステーションと、食堂がある。ナースの目の届くところに食堂があるのは、咀嚼に問題がある患者もおるという事である。見るにやはり、食堂におるのは年寄りが多い。通常の患者は各自のヘッドで、である。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月23日

 風かおる 人が輝き 躍動する町。
私が関白である


 言い忘れておったが、関白の腕には紙製のリングが巻かれておる。これは入院初日に付けられたもので、名前、生年月日、バーコード、ID、が書かれたものである。投薬時や診察の際にこれで確認され、患者の取り違えをせぬようになっておるものである。これが不要になるのは退院の時じゃ。

 リングは紙と言えど強度が高く、まず切れない。そして、このリングを切ってもらう時が来た。退院である。
正確にはリハビリテーション病院に転院なのだが。リングにハサミを入れてもらう。そうしたら車椅子で乗り込めるタクシーで、系列のリハビリ病院に向かう。時間にして10分くらいなのだけれども、料金は一律で四千円。高いのか安いのか。

 そして系列のリハビリ病院に着いた。本院が間八沿いにある総合病院であるのに対し、ここはまさに住宅街の中にある、4階建ての、リハビリ施設を兼ね備えた、こぢんまりとした病院であった。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月22日

 海と太陽と緑のさと よろこび共感・輝きのシンフォニー第2章。
私が関白である


 キチガイである。
特に夜など、叫びを上げたりする者が、こと脳神経病棟では見られる。

病院「なにせいろんな患者さんがおられます。脳の言語野や、他の場所に障害が出ている方もおりまして

 うーむ。絶叫だと「トイレ行きたい」「被害妄想的に接触の拒絶を訴える」者がおる。その他、ちょっとクセのある言葉で電話しておる者、などである。前者の2名は単にうるさく、最後の者は、おそらく言葉をやられてリハビリをしておるのだろう。そう思うと考えるところはあるけれども、早朝や消灯時間以降は静かにして欲しいものである。

もももの父「関白、MRIを撮ってもらいましたが私の頭はキレイなものらしく

 それは多分、 ダジャレ以外に脳を使っておらぬからかも知れぬな。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月21日

 潮風を感じて…自然と味覚のふれあいの町 自然と共生、確かな未来へ…やさしさが実感できる故郷をめざして。
私が関白である


 今回の件に際し、ゆみももがお百度を踏んで関白のために祈ってくれておる事は知っておる。申し訳ない事である。

 さて、葛西のあたりに東京臨海病院という施設がある。私学事業団が作った、私立学校の教職員のための病院であり、ここだと通常3割の自己負担が、私立学校教職員なら1割でいい。特に大きな検査や手術の際に行くとよいとされる。例えば30万のものが10万になるとメリットが大きい。
そうすると、いまの病院から移れるとしたら、随分お得になるのではないか。誰でもそう考える事だろう。で、ソーシャルワーカーさんが調査した。そうしたらば、臨界病院は急性期の病院だから、リハビリテーション期に対応した施設がない、系列病院もないので他系列のリハビリ病院に出しておる、という事であった。残念である。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月20日

 蕎麦の里 元気な人、豊かな大地 ともに歩む協働のまち 人に自然にやさしい故郷づくり。
私が関白である


 力のコントロールの話しである。
病気による麻痺と言うが、これは力が失われたというよりは、力の適切な入り、抜けができなくなっている状況と言っていい。だから、例えば朝あくびをした時など、拳に痛いほどの力が入るのである。つまり、力を入れておらぬつもりでも知らぬうちに力が入っておったりする。これは麻痺で動かなくなっていても関係ない。これが「コントロールが効かない」と言う状況である。

 力の制御ができない、湧き上がる力を自分の意思で抑えられない、なんと中二病的であろうか。そういう世界に関白は生きておるのである。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月19日

 元気発信 笑顔の大地 夢開花。
私が関白である


 病室、枕元には謎のものがある。コンセントなのだが、差し込み口が白と赤のものがあるのである。これはどう違うのか。聞いてみよう。

看護師「関白、白いのは通常のコンセントでありますが、赤は無停電電源に接続されております!

 なんという事であるか

看護師「人工呼吸器など、停電でも止まっては困る設備をつないでおくものであります

 なるほどである。最近の病院には便利なものが付いておるな。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月18日

 木の匂いわがふるさと「森と匠の村」。
私が関白である


 SCUから一般病棟に移って最も変わったのは何か。それは人口密度である。関白の部屋は4人部屋であったが、これは貧民部屋でも変わらない。ちょっとご近所が気になる距離感であった。ちなみに貧民部屋でも広さは変わらない。何が違うかと言えば壁の有無である。

 さてここで書き忘れておった事があった。
スミちゃん、先月4/10に10回目のお産をしておったのである。今回生まれた仔猫は6匹。全員クロネコじゃ。これら仔猫を残しての入院に、関白スタッフに衝撃が走った。まず安否確認である。関白がおらんとスミちゃんも困るであるからな。
しかし仔猫は、実は仲介してくれる、信頼できる人に預ける事が決まっておった。幸いにして日程も決まっておって、5/8にはその受け渡しを終えたのであった。これから仔猫たちは、里親さんのところに旅立つであろう。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月17日

 夢いっぱい 北の大地(まち)。
私が関白である


 ところで民らは疑問に思うであろう。風呂はどうしておるのか。これは残念ながら毎日という訳にはいかん。週2回である。しかし若い看護師が洗ってくれる。SCUにはシャワーだけであるがな。基本、車椅子に乗っておるだけで色々やってくれる。楽なものである。

 さて一般病棟に移ったはいいが、病状的には急性期から回復期に入った事になる。回復期となると、実は「リハビリテーション病院」というものが地域にあって、そこに移る事になる。治療からリハビリという事であるな。今回一般病棟に移ったのは、そこの空きベット待ちの間だけである。実は差額ベットに一旦入ったのだけれども、後に貧民のベットが空いたため、そっちに移るというアクシデントがあって、一般病棟の中でも一回引っ越しがあった。というかその前にも、患者の希望によらぬ差額ベットは支払う必要がないという事は皆も知る通りだろうけれども、危うく取られそうになっておったのである。皆も油断は禁物である。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月16日

 おいでよ。森林と人が輝く 森林(もり)と大地と人が輝くまち。
私が関白である


 さて、ここではよく「血圧」と出てくるが、どういうもので測っておるのか。
大きく分けて二の腕で測る「上腕式」。手首式より正確に測れると言われておるが、本体が大きくなりがちである。続いて手首で測る「手首式」。本体が小さく廉価なものが多い一方、精度で上腕式より劣ると言われておる。。ここまではデジタルだけれども、もう一つ。アナログ式の「アネロイド式」がある。こいつは使うのにノウハウがいる。デジタルの「上腕式」「手首式」については昨今Bluetoothモデルが出ており、スマホのアプリと同期して記録を保管しておく事ができる。iPhoneであれば標準でヘルスケアのアプリがあって、記録してグラフ化する事ができる。血圧手帳にいちいち書かなくていいので楽ちんである。
どれを買ったものか。メーカとしてはOMRONがメジャーだが、PC周辺機器メーカのELECOMも血圧計を出しておる事を知った。しかもOMRONの半値くらいではないか。医療の現場では一般的ではないが、介護で使われる事はあるようじゃ。それならELECOMの手首式、Bluetooth対応のものにしよう。6,600円くらいだった。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月15日

 人・夢・大地 やさしさ奏でる 絵本の里。
私が関白である


 ケージは動かんように重しを置いた。ガス管ともつなぎ、階下に落ちぬようにした。これで解決するのか。カラスの本気を刺激する事になりはしないか。カラス問題は解決しておらん。現在進行中である。
なお、スミちゃんを助けるスミちゃんお世話隊は参加者を募集しておる。ふるって応募するがよい。

 さてSCUに入って2週間近くが経ち、急性期病棟であるSCUを出る時が来た。一般病棟に移る時が来たのである。5Fから8Fへ。一般病棟は4人部屋である。もちろん差額ベッド代を払えばWiFi付き個室もあるが、そんな訳にはいかんのである。

もももの父「関白、昨今の情勢もあります。差額ベッド代はこちらで出します故、個室に移られましては..

 いや、そこまで甘える訳にはいかん。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月14日

 自然体感占冠。
私が関白である


 一方、関白の館はどうなっておるか。スミちゃんはどうなっておるか。そこは「明日は我が身」と考える互助会の者が集まり、スミちゃんのお世話、郵便の管理、などが始められた。近隣への説明書きと共に、数日おきにカリカリを置く事としたが、スミちゃんは来てくれるだろうか。
やはりそこはネコ、警戒心が強く、なかなか姿を見せない。横の、物置があるところにカリカリを置いて放置してみた。..これはほぼ減っていない。関白邸のドアの前ならどうか。これは減った。誰かが食べておるようであった。

 餌は減っているが、誰が食べているのか分からない。熱源カメラで見たらば、ネコらしき物体は確認できるが、どうなのか。
これは後日、ネットワークカメラを設置する事で解消された。スミちゃんが食べておったのである。しかし同時に別の問題も発見された。カラスが来ておる
カリカリはケージと共に設置してあるが、カラスは中のカリカリを狙ってか、ケージを動かし階下にぶちまけようとする。さて..。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月13日

 瑞々しい自然 誇れる大地、人のびのび。
私が関白である。


 病院と言えば面会である。いまどうなっておるかと言うと、面会禁止になっておる。コロナのためである。であるため、ゆみももがどれだけ関白と会いたいと言っても面会はかなわない。唯一許されるパターンは、一緒に主治医から病状説明を聞くというパターンだろうか。ここまで厳しいのは、先月この病院ではコロナ騒ぎがあったためらしい。
面会の作戦と言えば、コンビニは入院患者、外来、通行人が共に入る事ができる。うまく時間を合わせるなどすると、実質的に面会はできる、となるかも知れん。数少ない、まさにバックドアである。

 一方で、郵便やAmazon荷物は、頻度が多くなければ自由に受け取れる。皆もふるって送って来て欲しいものじゃ。例えばふくらの鱈の子缶詰のような、郷里を思い起こされるものがいいかも知れん。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月12日

 ともに創るしあわせ大地クリーン・グリーン。
私が関白である


 リハビリテーションのない時間には、検査や入浴といったもにが入る事がある。具体的には採血、MRIなどである。その中で、採血はいいとして問題はMRIである。経験した者は知っておるだろうけれども、MRIは狭い空間に閉じ込められ、うるさい音の中10-15分耐えなければならない。皆に嫌われる検査のひとつである。最近では開放型もあると聞いておるけれども、と言って病院もホイホイ買い換えられないからな。

 一方、院内売店への買い物はワクワクの時間である。看護師や看護補助者と一緒に向かうのだが、ここ、院外から入れない訳ではないが、それを期待しておらんのか平日は夜7,8時に、そして土日は15時に閉まってしまう。これでいいのは、昼休みを過ぎるとおにぎりの値下げが始まるくらいだろうか。なおここの売店はローソンであった。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月11日

 四季彩のまち・かんぱく-風土に映える暮しのデザイン-。
私が関白である


 数日もしたら、検査もリハビリもある。その日の予定はベッドサイドにあるタブレットに表示される。ST、PT、OT、投薬、検査、入浴、などなどである。STとは話す、咀嚼能力などの、PTは歩きの、OTは手先の、それぞれの能力のリハビリである。時間通りに来ない事も、直前になって予定が変わることも多いけれどもな。リハビリセラピストは誰も一様に腰が低く、まずは心をつなごうとしてくる。リハビリは信頼から、ということなのだろう。

 ST、PT、OTは、それぞれ40-60分程度。知能検査的な、頭を使うSTは40分である事が多く、それ以外40-60分じゃ。これを1日それぞれ一回受ける、これがリハビリテーションである。予定は前日までに決まる事がほとんどであるけれども、タマに直前で変わる事もある。と言っても大抵我々に予定はないから、どう変わってもいいのだけれども。

 で、夕方頃までには全てのリハビリが終わる。しばらくすると18時となり夕食の時間である。これらの合間にソーシャルワーカーとの相談など、他の予定が入るのである。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月10日

 丘のまち。
私が関白である


 では入院中の一日を見てみよう。
朝。起床時間は7時である。起きるとカートにThinkPadを載せたナースが血圧を測りにに来る。200を越えると計り直しになる。もちろん100くらいであってもである。どちらも「そんな訳ないだろう」という事らしい。ただ、自宅で測るのと病院で計るのとでは数字が違う。この事は血圧計の説明にも書かれている事であり、いわゆる「白衣性高血圧」と呼ばれるものである。説明書上は「家庭で計った数値を信用せよ」となっておった。

 引き続き体温測定。それから「あなたの名前は何ですか?」「誕生日はいつ?」「今日は何月何日ですか?」「ここはどこですか?」、と看護師から執拗な質問が浴びせられる。人によっては答えられない者もおる。おそらく、ダメな者はそういうものだと思われておるるだろうけれども、いつも答えられる者が間違えると、どこかにしょっ引かれてしまうのだろう。聡明で正当率100%の関白だったが、これにはうっかり間違えてしまったらといつもヒヤヒヤものである。また血圧が高いと「頭クラクラしたり頭痛はないですか?」と追加質問も来るのである。

 まだ続きつつでは関白は帰るぞ。


5月9日

 写真の町 人と自然がおりなす輝きの大地。
私が関白である


 SCUにしてもそうなのだが、脳神経系の病棟のトイレには、麻痺の右左に応じて手すりが右にあるもの、左にあるもの、の2種類があるのである。だいたい隣り合わせにある故、どちらかを選択して入る事になる。
ナースコールを押してナースを呼び、車椅子でトイレに連れて行ってもらう。と言ってもすぐ側にあるのだけれども。で、トイレに着いたらズボンを下ろしてもらい、着席する。若いナースにそこまでしてもらうのはなかなかの屈辱であるけれども、ここはSCU。急性期病棟である。万一の危険に備えプロフェッショナルが担当する仕組みになっておるのである。仕方がない。
同様の決まりにはシャワーがある。ナースに洗ってもらうのだが、決まりとは厳しいものである。

 病院の生活は退屈である。娯楽は一日500円余りのテレビと、持ち込みのiPadくらいだろうか。幸いにしてiPadは研究室のBlu-rayレコーダとつなげておるから、予め設定しておる番組を観る事ができるのである。

 では関白は帰るぞ。


5月8日

 ~自然と調和した未来~小さくても「夢・希望・誇り」に満ちた関白をめざして。
私が関白である


もももの父「関白、お暇なようでありますな。『暇な時は執筆が進む』。これはよく言われる事であります」

 うむ。いやそういう事もないが、関白がこのようになったからと言って、来月頭の百万石まつりを中止するような事はやってもらいたくない。市民が3年間待っていたのであるからな。

もももの父「関白のその優しいお気持ち、きっと市民に伝わる事でありましょう

 入院してしばらく経ち、血圧も100ほども下がった。並の者なら100下がったら耐えられん事だろうけれども、関白の体力ならなんとか耐える事ができた。

もももの父「誠に、仰せの通りにございます。」

 では関白は帰るぞ。


5月7日

 美しい田園ときのこの里 愛 いっぱいのまち 心豊かで笑顔がつながるまちをめざして。
私が関白である


 関白の左腕には、点滴のために注射針がささっておる。初めての点滴である。痛いのかと思っておったが、根本側をちゃんとテープで留めているからそうでもない。で、水分不足も症状にはよくないようなので、積極的に水分を摂る必要があるらしい。点滴は積極的に水分を摂る手段でもあるのじゃ。
もう一点困るのが運個の方である。こういう病気をすると体の各所に力が入らなくなるものなのだが、お腹に力がはいらなくなる事により、便秘気味になる者が多いという。

 投薬は朝たくさん、夜少々である。朝が7-8錠と、もはや一度で飲むにはキツい量である。内訳は血をさらさらにする薬、血管を広げる薬、コレステロールを減らす薬、消化酵素を減らす薬、息切れ、むくみを減らす薬、血を固まりにくくする薬、である。複数錠処方されている薬もあるのである。医薬品と縁がなかったが、一挙に薬漬け医療の渦中に落ちてしまった。
ちなみに、血が止まりにくく なるから怪我に注意しろと言われておる。

 では関白は帰るぞ。


5月6日

 スキーといちごのまち 笑顔あふれるまちを目指して。
私が関白である


 MRI。磁力を使い、脳内出血を検出できるものである。磁力を使うため、金属のものは持ち込めないし、過去の手術で金属のものを入れられておると使えないし、粉末のハゲ隠し、これは鉄粉らしいのだが、これもダメなのである。
MRIは、狭いところに詰め込まれてうるさい音を15-20分聞かせられる、嫌われる検査のひとつである。関白はこれを4-5回くらいやった気がする。

 それにしても、入院以来あまり水分を摂っておらんというのに小便が出る。これは一体どうした事か。

看護師「関白、それは点滴のせいであります

 なろほど。

看護師「水分を摂らないのも毒であります

 では関白は帰るぞ。


5月5日

 明るく活力あるまちづくり。
私が関白である


 朝になると、ナースが血圧を確認しに来る。だいたい200かそれより低いか、といったレベルを薬で下げる訳である。関白は朝の血圧が高い傾向があるのである。血圧の薬は徐々に増えた。
強い薬になった事もあるけれども、「あたま痛くなったりクラクラしたりしないですか?」と毎度薬を飲む時に聞かれるのは困ったものである。

 ところでこの病院のナースは2交代制である。朝と夕方に交代するが、その都度「昼の/夜の担当なになにです」と挨拶に来る。感心なものである。昼の担当は白、夜は濃紺の上着で、分かりやすい。彼女らはナースコール一発で関白の元に馳せ参じる訳じゃ。トイレ、シャワー介助なども行ってくれる。屈辱であるが仕方ない。

 消灯は22時、起床は6時である。人はそんな早い時間に寝て、早い時間に起きられるものだろうか。イヤフォンでテレビ、ラジオを聴くのはかまわんのでいいか。

 では関白は帰るぞ。


5月4日

 すてきな笑顔と花のまち 花と夢で心をむすぶ町。
私が関白である


 少し待たされ、医師との面談。血圧も測る。なかなか測れないが、結局270あるようであった。
MRI、CTを撮り、そしてその結果出た診断。脳梗塞である。左脳で出血が起こっておるようである。即入院が決まった。PCR検査も取られ、すぐSCU(準ICU的な)に入る事になった。手術とかはない。

 脳梗塞において、発症後2週間は急性期と呼ばれておる。よって最初の2週間はSCUで世話になる事になる。SCUでは、点滴と、24時間、常時の心電図測定、30分ごとの血圧測定である。血圧は200以上だと警告が出るようで、一晩中キンコンキンコンうるさいものであった。
SCUは一部の個室を除き、ベッドごとにカーテンで仕切られた大部屋である。2-3日は個室におった関白だが、大部屋の方に移った。しかしどちらにしてもすぐ近くにナースステーションがあり、何かモノを落としただけでもすぐ誰か来てくれる。しかもナースの多くが若い女性である。これは、激務だから若くないと耐えられないという事だろう。

 では関白は帰るぞ。


5月3日

 みんな 笑顔で あったかす。
私が関白である


 5/2、夜起きると右手足が動かない。何かおかしいが、朝まで経てば改善するかもと思い待つ。変わらん。トイレに行くにも難儀する始末である。これは困った。朝になっても変わらん。医者へ行くしかあるまい。
救急車を呼ぶか、それもはばかられるので、同僚の教員を頼もう。イレギュラーな事態に強く、こういう時に頼りになるのは誰か。N先生か。電話をしてみよう。なかなかつながらなかったけれども、昼過ぎにつながった。

すいませんが、医者連れて行ってください

 30分で来てくれた。さすがである。しかし問題はどこに「行くか。

N先生「関白先生、23区内はおそらくどこかあります

 数軒、担当の医師がおらんとかで断られながらも、見つかった。脳神経医師もいまおるという。

 では関白は帰るぞ。